なりそこない

正常にも異常にも、幸せにも不幸せにもなりそこなった存在

支離滅裂。そして思いは伝わらない

 けんかをした。

 他人と喧嘩するのはいつぶりだろう。吹っ掛けたのはこっちである。原因を作ったのもこっちである。というか、原因は簡単に言うと誤解だったらしい。何を誤解していたのか自分にはまだわからない。でも私はとりあえず満足した。だからもう仲直りだ。たぶん。

 私は喧嘩が弱い。腕力の話ではない。殴り合いなんて誰がするものか。痛いし。そうではなくて、口論が弱い。頭が真っ白になって何も話せなくなる。ひたすら泣くことしかできない。いわゆるコミュ力は高いと思っているのに、大事な話は全くできないのだ。哀しい。

 原因の一つは、私は自分の気持ちを相手にうまく伝えることができないということだろう。気持ちを伝えること、甘えること、我儘をいうこと、攻撃すること、傷つけること……私には区別がつかない。気持ちってなんだよ。

 例えば。例えば「死にたい」と告げることは、気持ちを伝えることに入るのだろうか。迷惑な脅しに過ぎないのだろうか。私にはわからない。

 こうやって文章を書けば、思っていることを整理できる。おそらくは人並以上に雄弁に、思っていることを伝えられる。私は読んでほしい。あなたに読んでほしい。私のことを知ろうとしてほしい。わかってほしい。

 

 今回のけんかでは、私が自閉しすぎていると指摘された。私は~、私が~。そんなふうに言うけれど、じゃあ、相手のことはどれくらいわかっている?わかろうとしている?

 私が書くことに固執して、口頭での意思伝達から逃げようとするのも一種の自閉なのだ。それじゃあ絶対わかりあえない、よね。

 

 なにはともあれ現状、自分が相手のことを無視して自閉しつづけているという事実に向き合うのはつらすぎるのですが。

 

 ごめんなさい。