なりそこない

正常にも異常にも、幸せにも不幸せにもなりそこなった存在

決意と無気力、重なり合って焦燥に変わる

 ブログの更新がぱたりと止まって、気づいたら後期試験が近づいている。そういえばここを立ち上げたのは前期試験の直前だった。試験前には部屋の掃除をやりたくなるとよく言う。同じように私は試験前になると意味もない文章を書きたくなるのだろう。そのエネルギーを勉強に回せと何度言ったらわかるのか。ちなみに文藝部の原稿も書けていない。ブログを久々に更新するくらいなら原稿を進めるべきだ。

 

 しかし先日、やっぱり頑張って勉強せねば……と思わせられる出来事があった。一般教養を担当してくださった教授と少し仲良くなって、講義後、お茶に誘ってもらったのである。楽しかった。激楽しかった。ふとした思い付きから始まり、大きく発展したプロジェクトについて聞かせてもらった。ついでにケーキセットもごちそうしてもらった。どうしようもなくわくわくした。

 しかし帰宅して楽しさやら興奮やらがいったん醒めると、今度は辛さが襲ってくる。

「自分はなんて頭が悪いんだろう」

「自分はなんてものを知らないんだろう」

 まだ大学の一回生である。しかし既に大学に通って一年経とうとしているのである。それなのにまだ、何もかもわかっていない。基礎の基礎からわかっていない。基礎ができていなければ、何をやっても身につかない。現になんともなっていない。

 

 とりあえず勉強しよ。

 それしかない。

 

 勉強するな、教科書は必ずしも正しいわけではない。とその教授は言ったけれど、それは応用分野の話。基礎は完成していることが前提だ。まともに思考するために必要なレベルの基礎知識は絶対になくてはならない。私がいま勉強しているのはそういう基礎知識であって、ここをおろそかにすると後が続かない。

 

 だから試験勉強を頑張らねばならない

 

 そしてその結果がこのザマである。

 特に調子が悪いわけでもないに関わらず、やっていない。やる気がないのかよ、と自分に突っ込みを入れたくなる。たぶんやる気がないのだろう。ああ。

 やらねばという決意と、無気力に身を委ねている現状。そんなときには必ず焦燥が募っていく。これは悪い精神状態だ。悪循環にはまり込んでいく。改善するには、まずやるしかない。まずやるしかない。

 

 やるしか、ない。